WORKS
施工事例
電池の製造ラインで通常のフッ素樹脂コーティングを試していたが、塗膜表面に静電気がたまり製造工程が阻害されてしまう
フッ素樹脂の特性の一つに絶縁性があります。フッ素樹脂は、フッ素原子が非常に高い電気陰性度を持ち、原子同士の結合力が強いため、高い電気抵抗を持ちます。
(図) 素材ごとの導電率
そのため、通常のフッ素コートで成形された皮膜は、導電することがないため電気絶縁材に使用されることも多々あります。
反面、滑り性を目的に施工した場合、静電気が発生し摺動の妨げになることや、静電スパークにより引火点があるガスなどの雰囲気があれば引火爆発の可能性もあります。本事例でもそのケースに当てはまります。
フッ素樹脂には導電性タイプがあり、帯電している静電気をアースで
除電することも出来るため、導電性フッ素樹脂コーティング(KP-4148-2)を提案いたしました。
コーティングした結果、塗膜に静電気が溜まりにくくなり、生産性の向上に繋がりました。