WORKS
施工事例
粘着テープを繰り出すローラー、ガイドに粘着テープの糊かすが溜まってしまったり、離形性が悪くテープを繰り出すことが出来ないなどの問題が発生している。他社製フッ素含浸系めっき処理をしたものの効果がなかった。
フッ素含浸系めっきは、フッ素樹脂コーティングと異なり、塗膜表面にメッキとフッ素が分散するため、フッ素樹脂の純度が低くなります。そのためフッ素樹脂の特性も低下し、非粘着性も悪くなる傾向にあります。
また、フッ素樹脂コーティングは接着剤などの反応硬化する物や、肉などの食品が焼き付く場合に、非粘着性効果が発揮できますが、常に粘性があるテープのように物理的な付着に非粘着性が発揮できない欠点があります。そこで、物理的粘着に対し高い非粘着効果を発揮する無機系超非粘着コートKP-10 を提案しました。
今回、提案した製品は「無機系超非粘着コーティングKP-10シリーズ」で、物理的なタックに強く、テープなど常に粘性があるものに離形性を発揮し、フッ素樹脂コーティングよりも高い非粘着性を示します。
糊や接着剤が化学反応し固着した場合、フッ素樹脂コーティングが有効ですが、粘着性がある場合では無機系コーティングが有効です。
コーティングした結果、糊を均一に伸ばせるようになり、副次効果としてローラーにゴミが付着しにくくなったため、生産性が向上しました。
また、KP-10シリーズは表面層が遊離せず、相手側に付着することなく離形を発揮する特徴があるため、他の離形コーテイングと比べ耐久性が高くなっています。 性能や耐久面にて、お客様に評価いただけました。