【PFASの認知度調査】74.0%が「まったく知らない」と回答。一方でメーカーに環境問題への取り組みを「期待する」人は67.0%に

焦げつきにくいフライパン、水をはじく衣類、こびりつかない調理器具。 
私たちの暮らしを支える「便利さ」の裏側には、さまざまな化学物質が使われてきました。 
 
そのひとつが、近年注目を集めている「PFAS(ピーファス/有機フッ素化合物)」です。 
 
PFASは、自然界で分解されにくく、水や土のなかに長くとどまる性質を持つとされています。その特性から、健康や環境への影響が世界的に議論されるようになり、日本国内でも「PFASフリー」「環境対応型」をうたう製品が少しずつ増えてきました。 
 
とはいえ、この言葉を普段の暮らしのなかで意識している人は、どれくらいいるのでしょうか。 
 
そこで今回は株式会社NEXER Groupと共同で、全国の男女500名を対象に、「PFAS規制と"環境配慮型ものづくり"への意識」についてのアンケートをおこないました。 

「PFAS規制と環境配慮型ものづくりに関するアンケート」調査概要 
調査手法:インターネットでのアンケート 
調査期間:2026年7月26日 ~ 8月3日 
調査対象者:全国の男女 
有効回答:500サンプル 
質問内容: 
質問1:「PFAS(ピーファス/有機フッ素化合物)」という言葉について、あなたはどの程度ご存じですか。 
質問2:あなたが「PFAS」について知ったきっかけは何ですか。(複数選択可) 
質問3:近年、健康や環境に配慮した「PFASフリー」「環境対応型」をうたう製品が増えていることについて、あなたはどう思いますか。 
質問4:そのように回答した理由を教えてください。 
質問5:あなたが製品やサービスを選ぶ際、「環境への配慮」をどの程度重視しますか。 
質問6:そのように回答した理由を教えてください。 
質問7:製造業(メーカー)に対して、環境問題への取り組みをどの程度期待しますか。 
質問8:具体的にどのような取り組みを最も期待しますか。 
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
 

質問1:「PFAS(ピーファス/有機フッ素化合物)」という言葉について、あなたはどの程度ご存じですか。

まず、「PFAS」という言葉をどの程度知っているか聞いてみました。

その結果、「成分の内容や、健康・環境への影響まで知っている」が3.0%、「言葉は知っており、規制強化の動きも知っている」が9.0%、「言葉を聞いたことがある程度」が14.0%、「まったく知らない」が74.0%でした。 
 
「まったく知らない」が7割を超えており、PFASという言葉はまだ多くの方に浸透していないことがうかがえます。 
 
一方で、「成分の内容や、健康・環境への影響まで知っている」と「言葉は知っており、規制強化の動きも知っている」を合わせると12.0%でした。ニュースなどで取り上げられる機会は増えているものの、内容や規制の動きまで理解している人は限られているようです。 

質問2:あなたが「PFAS」について知ったきっかけは何ですか。(複数選択可)

続いて、PFASについて知ったきっかけを聞いてみました。

その結果、「テレビのニュース・情報番組」が70.0%で最も多くなりました。 
次いで、「インターネットのニュースサイト・ニュースアプリ」が38.3%、「新聞」が15.0%と続きました。 
 
PFASを知るきっかけは、テレビやインターネットのニュースが中心になっているようです。なかでもテレビのニュース・情報番組は、日常生活のなかで自然と目に入りやすく、健康や環境にまつわる話題として受け止められやすい媒体だといえるでしょう。

質問3:近年、健康や環境に配慮した「PFASフリー」「環境対応型」をうたう製品が増えていることについて、あなたはどう思いますか。

続いて、「PFASフリー」「環境対応型」をうたう製品が増えていることについて、どう思うかを聞いてみました。

その結果、「非常に良いことだと思う」が14.6%、「どちらかといえば良いことだと思う」が21.0%となり、合わせて35.6%が良いことだと思うと回答しました。 
 
一方で、「どちらともいえない」は46.4%、「あまり良いことだとは思わない」は2.4%、「まったく良いことだとは思わない」は15.6%でした。 
 
質問4では、それぞれの回答理由について聞いてみたので、一部を紹介します。 

「良いことだと思う」と回答した方

・それが本当に健康に良いなら(20代・男性) 
・PFASが身体に悪いということだけ知っているので、ないほうが良いから(30代・女性) 
・健康や環境に配慮することはより良い生活をするうえで大切だと思うから(40代・男性) 

「どちらともいえない」と回答した方

・いろいろなメリットデメリットがありそうだから。(20代・男性) 
・それを作るために犠牲にしているものや環境もあると感じるから(30代・女性) 
・それ以外にも今広く使われているものの中に新たに健康や環境に影響を及ぼす成分が発見されそうなので、 いたちごっこな気がするからです。(40代・女性) 

「良いことだとは思わない」と回答した方

・費用が掛かりそうなのであまり意識していない。(40代・男性) 
・中身が一番大事だから環境云々言われても実感ない(50代・男性) 
・消費者の不安を煽るから(50代・男性) 

健康や環境への配慮を前向きに受け止める声がある一方で、メリットとデメリットの両面を見きわめてから判断したい、という慎重な声も見られました。 
 
「PFASフリー」や「環境対応型」という言葉が広がりつつある今も、その必要性や効果、そして費用とのバランスをまだ判断しにくい段階にあるようです。

質問5:あなたが製品やサービスを選ぶ際、「環境への配慮」をどの程度重視しますか。

続いて、製品やサービスを選ぶ際に「環境への配慮」をどの程度重視するかを聞いてみました。

その結果、「非常に重視する」が4.2%、「ある程度重視する」が40.8%となり、合わせて45.0%が環境への配慮を重視すると回答しました。 
 
一方で、「あまり重視しない」は32.8%、「まったく重視しない」は22.2%となり、合わせて55.0%が重視しないと回答しました。 
 
質問6では、そのように回答した理由についても聞いてみたので、一部を紹介します。

「重視する」と回答した方

・環境に配慮した企業の製品を選びたい(20代・男性) 
・できるだけ環境に良いことをしたいから(30代・女性) 
・環境を子どもに残したいから(40代・女性)

「重視しない」と回答した方

・環境より値段と質のバランス(30代・女性) 
・環境への配慮より機能性を重視する(30代・男性) 
・環境に配慮した商品は価格が高そうだから(40代・男性) 

環境に配慮した企業や製品を選びたいという声がある一方で、価格や品質、機能性を優先したいという声も多く見られました。 
 
環境への配慮に関心はあっても、実際に製品やサービスを選ぶ場面では、価格や使いやすさとのバランスが重視されているようです。

質問7:製造業(メーカー)に対して、環境問題への取り組みをどの程度期待しますか。

続いて、製造業(メーカー)に対して、環境問題への取り組みをどの程度期待するか聞いてみました。

その結果、「非常に期待する」が17.2%、「ある程度期待する」が49.8%となり、合わせて67.0%が製造業に対して環境問題への取り組みを期待していることがわかりました。 
 
一方で、「あまり期待しない」は17.8%、「まったく期待しない」は15.2%でした。 
 
質問6では、製品を選ぶ際に環境への配慮よりも価格や機能性を重視するという声が少なくありませんでした。しかしメーカーに対しては、環境問題への取り組みを期待する声がぐっと多くなっています。 
 
生活者自身がすべてを判断するのは難しいからこそ、ものづくりを担うメーカーの側に、環境に配慮した素材選びや製造方法への取り組みを求める意識があるのではないでしょうか。 

質問8:具体的にどのような取り組みを最も期待しますか。

最後に、メーカーに具体的にどのような取り組みを最も期待するかを聞いてみました。

その結果、「使用後の回収・リサイクル体制の整備」が28.0%で最も多くなりました。 
 
次いで、「PFASなどの有害物質を使わない代替素材の開発」が22.6%、「製造工程の見直し(排出削減・省資源化)」が13.0%と続きました。 
 
メーカーに期待する取り組みとして、製品をつくる段階だけでなく、使い終わった後まで見据えた対応を求める声が多いことがわかります。 
 
また、「PFASなどの有害物質を使わない代替素材の開発」も上位に挙がっており、生活者のみなさまが環境配慮に加えて、製品の安全性や将来を見据えたものづくりにも関心を寄せていることがうかがえます。

まとめ

今回の調査では、PFASという言葉を「まったく知らない」方が74.0%にのぼる一方で、製造業に対して環境問題への取り組みを期待する方は67.0%でした。 
 
PFASそのものの認知はまだ広がっていないものの、環境に配慮したものづくりや、メーカー側の取り組みに関心を持つ方は少なくないことがわかります。 
 
とくに、メーカーに期待する取り組みでは「使用後の回収・リサイクル体制の整備」が28.0%で最も多く、「PFASなどの有害物質を使わない代替素材の開発」も22.6%で続きました。 
 
環境に配慮したものづくりは、製品をつくる段階だけでなく、使い終わった後のことまで含めて考える時代になっているのではないでしょうか。 
 
フッ素樹脂コーティングの『関西ポリマー株式会社』では、40年以上にわたってフッ素樹脂の表面処理技術を磨いてきました。豊富な知識と経験に裏付けられた技術力を用いて、お客様の課題解決に尽力しており、精密機械メーカーや部品メーカーをはじめとしたさまざまな分野で提供実績があります。 
 
また、PFAS(有機フッ素化合物)を用いないコーティングも展開し、PFAS規制への対応をサポートしています。PFASフリーのコーティングを多数ラインナップしており、お客様の課題に合わせた提案が可能です。 
 
素材選びやPFAS規制への対応でお悩みの際は、ぜひ一度ご相談ください。

<記事等でのご利用にあたって> 
・引用元が「株式会社NEXERとフッ素樹脂コーティングの『関西ポリマー株式会社』による調査」である旨の記載 

・本記事(https://kansaipolymer.co.jp/column/PFAS_Survey)へのリンク設置